はじまりは、小さな今日のおしゃべりから。
キッチンの窓辺に置いたハーブや
軒先にあるプランター。
駅からオフィスに向かう道すがらに点在している、
小さなみどり。
芽生えてくるみどりへの小さな気づき、小さなよろこび。
互いにみどりの知恵を交換したり、ときに種を分け合ったり
そして、ひとつの場所にいっしょに植え、育ててみたり。
まちがみどりによって結ばれていく。
やがて、ひとつひとつ繋がったみどりの点は
メッシュのようにまちに張りめぐらされていく。
誰かのものではなく、みんなのガーデンや
ファームが生まれたり
ローカルで育った野菜や果物をみんなで収穫し
それをみんなローカルでいただく。
みどりによって春はもっと春らしくなり
夏はまち全体が濃いみどりになり秋はみんなで分かち合い
きびしい冬でも翌年がもっと楽しみになっていく。
東京で暮らす、働く、しあわせの新しいかたち。
このまちのみんなが、みどりの話をしている。
#みどりの話をしよう #hamachomidori #hmp
自然と共に共存し、ときには地震、台風、集中豪雨といった災害を乗り越え、その土地のアイデンティティや文化を育んできた日本。日本橋エリアの一角に位置する日本橋浜町もまた例外ではなく、浜町公園、浜町緑道、隅田川といった豊かな自然環境に恵まれ、都心でありながらもみどり豊かに地域資産・文化を継承している場所です。
hamacho midori project は「みどり」を再考することで、世代や価値観の壁を越え、未来の幸福度を地域から高めようとする実験的な取り組みです。小さな種が、大きな森になるかもしれません。ひとりひとりの考えが大きな木陰を作るかもしれません。だから今、みどりの話をしよう。
日本橋浜町は江戸以来の長い歴史に根ざした伝統が息づいています。この地域は今、まちとして大きく変化を遂げ、この先さらに進化していく途上でもあります。
近年にわかに注目を集めている東東京エリアであり、このまちもまた、その潮流を牽引するほどまでの大きなポテンシャルを発揮し始めています。
都心にありながら、清洲橋から見る隅田川や浜町公園の「みどり」豊かな自然を身近に感じられ、モノやコトを創っている人の存在がすぐそこにある「手しごと」が見えるまちでもあります。
プロジェクトではすでに、日本橋浜町界隈のさまざまなエリアやスペースの
緑化を構想しています。
単に緑化整備するのが目的ではなく、暮らすひとや働くひと、訪れるひとまでが参加意欲を持ち、プロジェクトの一員となれるような枠組みを重視しています。
ハードで成長させるような、これまでのまちづくりとは一線を画し、直接手がけたちょっとしたアクションでまちの景色が変わったり、いままで知り合えなかった近隣の方と交流できたり、もしかしたら自分で育てた収穫物で食事ができるかもしれません。
そうして芽生えたまちのネットワークは、あらたな活気をもたらしたり、防災的観点でも強さを発揮するはずです。
環境にやさしく、ひとにやさしい。日本橋浜町に、さまざまな「みどり」が溢れていきます。
ここ数年、浜町の街に多くの個性的な店や商業施設が集まってきています。街の新たなシンボルHAMACHO HOTEL&APARTMENTS(2019~)やTOKYO MIDORI LABO.(2020~)では、街の居心地をよくなるような緑と共生するための緑化を計画しました。
商店や公共エリアなど、目に見える場所にプロジェクトの象徴となるプランター設置が始まっています。ほんの小さなアクションですが、話のきっかけになったり、世話するうちに意識が少し変わったり。みどりを起点とした地域コミュニティの形成が願いです。
かねてから課題となっていた区道の放置駐輪対策をきっかけに、将来的に近隣住民やオフィスワーカーが滞留できるよう、みどりを起点とした環境整備を構想しています。2020年8月に放置駐輪と環境美化を目的に期間限定で芝生・プランター等を設置する社会実験を行いました。
休日だけでなく、平日にも多くの来訪者や買い物客が行き来する甘酒横丁。そこを貫くのが浜町緑道です。この緑道の往来をさらに活性化させ、たくさんの人が歩きたくなるような空間づくりを構想していきます。
隅田川に沿って走る首都高速道路。その高架下に位置する区立公園があやめ公園です。現在は日々の暮らしのなかで隅田川の自然を意識することはあまり多くありませんが、より隅田川と親しめるような動線をこの公園スペースが担えるよう構想していきます。
植栽が施されたまちの憩いの場であり、スポーツだけではないさまざまな催事が行われる浜町公園は、浜町の「みどりセンター」とも呼べる場所かもしれません。これからも多くの地域の方や来訪者が集い、みどりを起点としたユニークな催事や施策を構想していきます。